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津波被害を受けた東北の土壌再生を支援 ローカルフードサイクリング


週刊経済2024年3月12日発行号

3月に堆肥募集を実施

コンポスト(生ごみを堆肥化する容器)製造・販売のローカルフードサイクリング㈱(以下LFC、福岡市東区香住ケ丘6丁目、平由以子社長)は公益社団法人MORIUMIUS(モリウミアス・宮城県石巻市雄勝町)と連携した同町の土壌再生支援の一環で、3月1日から堆肥募集を実施している。
LFCコンポストの利用者がつくった堆肥を募集し、東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市雄勝町の土壌改良に活用する「コンポストジャーニー」という取り組み。同町の復興を目的とした堆肥募集は昨年から始め、今回が4回目、送付期間は4月15日まで。同町の地方創生や自然再生を手掛けるMORIUMIUSの農園づくりを支援しており、これまで堆肥の送付や雄勝町ツアー・畑作業への参加のほか、オンラインイベントや東北地域でのコンポスト講座・堆肥回収会開催などに取り組んできた。今年4月からは土壌改良により農地となった土地で、ワイン用ぶどう苗木の植樹が開始される予定という。同社では「今後も堆肥を送る活動や当社でできることを模索していく」と話している。
同社は2019年10月設立。資本金1千万円。生ごみの分解を速め、悪臭発生を抑える独自配合の基材が入ったトートバッグ型堆肥化容器「LFCコンポスト」を販売。電気不使用で1日約400gの生ごみを1・5~2カ月投入でき、都市部のベランダなどで利用が進んでいる。