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日田彦山線BRTひこぼしラインに追加車両投入 JR九州


週刊経済2024年3月12日発行号

合計利用者数が5万人を突破

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は、昨年8月28日に開業したBRTひこぼしライン(正式名称:日田彦山線BRT)に4月9日から新たに中型ディーゼルバス車両1台を追加投入すると発表した。
BRTひこぼしラインは2017年7月の九州北部豪雨で被災した福岡県と大分県を結ぶ日田彦山線の添田駅~夜明・日田駅間をBRT(バス高速輸送システム)として開業。2月末現在で合計利用者数が5万人を超えるなど好調な利用状況を受けて車両を追加投入する。追加する中型ディーゼルバス(ノンステップ車両) はいすゞ自動車製のERGAmioで、座席は28席、定員は56人(運転士含む)。車両カラーは「ひこぼしブラウン」カラーとし、沿線の歴史や文化、豊かな大地をイメージしたほか、 日田彦山線(鉄道)のラインカラーであるブラウンを纏うことで、同じ日田彦山線としての一体感も表現したという。 3月末から試運転を開始し、4月9日から正式に運行を開始する。
BRTひこぼしラインは全国で3例目、九州では初めて鉄道をBRTとして整備した路線。宝珠山駅~彦山駅間の約14㎞は線路敷地をBRT専用道として整備し、添田駅~彦山駅、宝珠山駅~日田駅間は地域住民の生活圏に近い一般道を走行する。1日の運行本数は鉄道の約1・5倍の32本、駅に代わる停留所は病院の前などに新設され以前の3倍の36停に増やし、地域の足としての利便性を高めていた。