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箱崎駅周辺で自動運転EVバスの公道実証実験 横浜のマクニカ


週刊経済2024年2月27日発行号

3月3日まで一般試乗体験

半導体やサイバーセキュリティ事業などの㈱マクニカ(横浜市、原一将社長)は2月17日~3月3日まで、JR箱崎駅(福岡市東区)周辺で「FUKUOKA Smart EAST モビリティ推進コンソーシアム(以下、FSEモビコン)」とともに自動運転EVバスを試乗体験できる公道実証実験を実施する。
FSEモビコンは、社会課題を先進技術の導入で解決していくまちづくり「Fukuoka Smart East」の一環で、自動運転EVバスなどの新たなモビリティの社会実装に向けた検討に取り組んでいる。また今回、同地区の実証では初めて、走行ルート内の信号機や車両周囲の道路環境情報などを可視化させたインフラ連携による信号・路車協調も実施する。
使用する車両は、GAUSSIN MACNICA MOBILITY社のARMA(アルマ)で、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルがない自動運転EVバス。最高速度は時速19㎞で、駐車車両を避けるなど緊急時は同乗のオペレーターが手動介入する。JR箱崎駅東口を発着地点とし、原田・松島・筥松地区を周回するルートで、途中乗り降りできるスポットを4カ所設けている。乗客定員は乗務員1人含む9人で、1日6便運行する。また、自動運転バスのリアルタイムな走行情報やバス停、周辺店舗情報を可視化したデジタルマップをWeb上で確認でき、ここから乗車予約を受け付ける。自動運転バスや周辺店舗の利用を促し、地域における来訪者の回遊性向上を図る狙い。同社では「自動運転を体験していただくとともに、地域の新たな発見やにぎわいの創出にもつなげたい」と話している。
同社は1972年10月設立。資本金111億9426万8千円(23年3月末時点)。