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全国初、デジタルインボイスの実証実験スタート 北九州市


週刊経済2024年2月06日発行号

国際標準規格「ペポル」活用

北九州市は1月25日、デジタル庁およびウイングアーク1st㈱(東京都港区、田中潤社長)と協力し、全国の自治体で初めて、デジタルインボイス標準規格「ペポル」による請求書受領の実証実験を開始した。
デジタルインボイスとは、国際標準化された構造化デジタルデータによる請求書で、売り手と買い手のシステムの直接データ連携を目指した仕組み。また「ペポル」は、ベルギーの国際非営利組織が管理するデジタルインボイスの標準仕様で、欧州など30カ国以上で利用されている。今回の実証では、事業者からの請求情報をデジタルインボイスで受信​し、調達事業の請求情報を​デジタルインボイスで実際の支払手続きに使用する。今後、受信したデジタルインボイスを後方業務に連携することで、​会計業務、支出業務、消込業務などの関連する業務の効率化を進め、市の業務全体のDXを目指していく。
武内市長は定例会見の中で「官と民がデジタルで繋がる時代に向けて、まずはデジタルインボイスによる請求事務の効率化から検討を進めていきたい」と考えを話した。また、河野太郎デジタル大臣が市の取り組みにビデオメッセージを発信しており、「自治体における、デジタルインボイス活用のリーディングケースとして、他の自治体からも注目されるものであると確信している。とりわけ今回の取り組みは、単なる実証テストではなく、複数の地元事業者の参加を得ている点で、非常にリアリティのあるものと感じている」と期待を寄せた。