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無人クリーニング店で福岡デザインアワード金賞受賞 龍クリーニング


週刊経済2023年12月19日発行号

昨年姪浜店オープン

クリーニング事業の㈱龍クリーニング(大牟田市、龍大次郎社長)は10月24日、運営する無人クリーニング店「龍洗濯室」で第25回福岡デザインアワードの金賞を受賞した。
福岡県産業デザイン協議会と福岡県が主催で、国内に事業所を置く中小企業者等が製造または販売する商品・サービスの中から市場性やオリジナリティ、デザイン性の優れたものを表彰するアワード。今回は148社、184点の応募から大賞1点、金賞4点、銀賞10点が選ばれた。同社は、人手不足や物価高などでクリーニング店の減少が進んでいる社会課題を背景に、24時間無人店舗システムを開発し特許を取得。昨年11月福岡市西区姪浜駅南1丁目に同システムを取り入れた「龍洗濯室」をオープンした。会員のみしか店内に入れず、衣類を入れた専用バッグをボックスに投入すると、同社が回収し数日後指定ロッカーにクリーニング品を届ける仕組み。立地や営業時間、人材の課題をクリアし、コストを抑えた迅速な店舗展開が可能である点などが評価された。龍社長は「賞を受けて、社会に必要とされるサービスだと自信につながった。同業他社や異業種から提携についての相談を受けており、全国展開に取り組んでいきたい」と話している。

熊本県荒尾市に新店舗

また同社は10月28日、熊本県荒尾市に有人のクリーニング新店舗をオープンした。
店名は「龍クリーニング 荒尾中央店」。場所は「肥後銀行 荒尾中央支店」近く。店舗面積は約26㎡、コンテナハウスで黒を基調とした外観となっている。スタッフ数は3人。月商目標は来年4月頃に100万円。営業時間は午前9時~午後7時、日曜・祝日は午前10時~午後6時。定休日は木曜日。同社では「品質と納期の早さが強み」と話している。
同社は1978年1月設立。資本金300万円。筑後地域や熊本県北部でクリーニング店を展開。従業員数54人(パートなど含む)。